2019/05/13 22:56
今年初めに、ようやくお披露目になった私のバスケットスタジオ。
主人と2人でDIYで作ったので、私のリクエストをいくつか入っています。
その一つが、飾り棚。
バスケット教室に来る生徒さんや私の製作活動時のモチベーションになるように、私のバスケットを飾る棚を2箇所に作りました。
棚に飾れるバスケットの数は限られているので、季節や月によってバスケットを入れ替えることにしました。
4月は桜にちなんで、桜の留め具や桜の形をしたバスケット、お花のモチーフバスケットを飾っていました。
時計、NFが発売しているDVD、カレンダーを置いている棚は、バスケットが1つか2つしか飾れないので、
今月は、5月のカレンダー写真にも写っている8インチトートにしました。
ちなみに、カレンダーとは、私が個人用に撮り貯めた写真で作ったもので、これも生徒さんになかなか好評で、
この話はまた後日。
8インチトートの蓋つきバスケットは、持って出かけると、会う人、会う人に褒められます。
トートというとオープンで蓋がないのが通常ですが、これはあえて蓋つきにして、蓋がついたときのバスケットの横幅と高さがバランスよく見えるように計算して作っています。
また、バスケットのマチがないので、肩にかけても収まりが良く、これに使った革ハンドルが肩にかけてちょうどいい長さです。蓋についた飾りは巻貝が二つ仲良く並んだスクリムシャウで、バスケットの縦軸に使っている茶染めのケーンにぴったりです。
窓際の備え付けの棚には、染めたケーンや模様編みのバスケットを飾りました。
上段には、今年に入ってオンラインショップで発売した「9インチトート真田紐」。
紺とベージュの模様はバスケットの色に馴染みます。しかも、和の織紐だから、浴衣にとてもよく似合います。
中段には、2016年の展示会でお披露目した四角い蓋つきのバスケット。
ウォールナットで統一して、前の留め金も自前で長めに作りました。
木の縦軸を蓋とボトムに使い、しかも四角いシェイプは製作が難しいので、上級者向けのバスケットですが、出来上がると凛とした感じです。
私の中で、メイプルの素材のバスケットは真っ白で「しなやかな女性的」なイメージがあり、ウォールナットは「渋くてキリリと男前」なイメージがあります。
飾りには京象嵌のお船を載せています。
下段には、大物の12インチクリールバスケット。
販売中のダブルワイン と同じ手法の、釘を使わない、リム(枠)の周りにハイドケーンを巻かない、スッキリしたデザイン。
蓋を閉めると、枠と蓋とピッタリと合うところが気持ちいい。額縁のように、正面に稲妻のような模様を入れています。
完成した頃はまだ模様が見辛かったのですが、経年変化で編み目が色濃くなり、模様が見えてきました。
サイズが大きいので、ハンドルは太めに、留め具もいつもよりも大きいものを使い、模様編みに合わせた格子デザインです。
今月の飾り棚のメインは茶染めの素材を使った8インチトートだったので、
全体的に伝統的なバスケットではなく、新技法や模様編みなどモダンなバスケットに注目しました。
テーマごとにバスケットを入れ替えるのも楽しく、6月はもう飾るバスケットが決まっているので、お楽しみに!
---
今回のブログで紹介したバスケットのオーダーを承っています。
バスケットに関するお問い合わせは、
HPのお問い合わせフォームまたはnf@mawberries.comまでご連絡ください。
---
基本のラウンド型オープンバスケット作りのDVDが好評発売中です。
きれいに仕上げるポイントをふんだんに取り入れています。
ご購入は、オンラインショップからどうぞ。
https://www.nantucketfirelight.jp/items/11630962
---
■Nantucket FirelightのMikikoの作品が、ナンタケット島のバスケット美術館にて展示されます。
「Innovations in Nantucket Basketry: José Reyes and Beyond」
期間:2019年5月17日(金)~ 10月19日(土)10:00~16:30
場所:Nantucket Lightship Basket Museum (米国MA州ナンタケット島)
休館日:日曜日、月曜日
https://www.nantucketlightshipbasketmuseum.org
出品作品に関するお問い合わせは、HPのお問い合わせフォームまたはnf@mawberries.comまでご連絡ください。
---
当ページ・ブログ記事で掲載している写真及び文章を引用することを禁止します。