2023/03/17 04:11
去年(2022年)、私がナンタケットバスケットを作り始めてから20年が経ちました。
バスケット人生の節目である20周年を迎えるにあたって、
ちょっぴり贅沢な素材とこだわりがいっぱい詰まった特別なバスケットを自分に贈ろうと準備してきました。
その特別なバスケットは一つではなく、いくつか作ろうと思っていて、そのうちの一つが先日完成。
ミニ・オーバルのペンダントヘッドです。
このペンダントヘッドを作るきっかけは、たまたま象牙のベースを手にいれたことからでした。
材料屋さんで、「小さいバスケット用の材料で、何か在庫にある?」と聞いたところ、
出てきたのがこの象牙のベースでした。
象牙の取り扱いが厳しくなったこともあり、また小さいバスケットを作る人があまりいないのか、
綺麗に加工されているベースがずっと残っていたそうです。
以前、ナンタケットバスケットミュージアムで見たご婦人のペンダントが忘れられませんでした。
シンプルなフォルムに象牙をふんだんに使い、お花が描かれたハンドル部分が華やかで上品なミニ・バスケットでした。
あんなバスケットが作れたらなぁとずっと思っていましたので、
ベースが私の目の前にでてきたのは、何かの巡り合わせでしょう。
20周年の記念バスケットとして、特別な作品として作ることにしました。
バスケットミュージアムで見て素敵だと思ったバスケットのように、
とびきり贅沢な材料で作ろうと、ベース、リム、ハンドルはすべて象牙。
ハンドルには可愛らしいお花をスクリムシャウで描いてもらいました。
象牙のリムとハンドルは、編み上がったバスケットに合わせてのカスタムオーダーですから、時間がかかりました。
また、ハンドルを受け取った後は、お花を描いてもらうためにスクリムシャウ作家に預けて、
ようやく先日届いて、バスケットに取り付けて仕上げをしたばかりです。
こだわったのは素材だけではなく、ハンドルの留金も変えました。
いつもならノブやドームなどをつけるのですが、お花の絵が引き立つように、シンプルに釘だけ。
その釘も、マイナスのネジが加工されていない、出っ張りがない、ツルンとしてスマートな見た目です。
シンプルだからこそおしゃれに。
いつも私が作るナンタケットバスケットに思うこと。
そんな思いがいっぱいこめられた記念作品です。
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