2023/02/08 01:40
最近、ハンドルの修理で革ハンドルに付け替えたバスケット。
以前、材料屋さんで型を借りて作った横が50cmぐらいある大きなピクニックバスケットです。
このバスケットは、玄関口近くに置いてあり、
帽子、予備マスク、紙袋など、お出かけ前に急に必要になってもすぐに出せる、何でもバスケットとして使っています。
元々は、バスケットの枠に差し込むタイプの木のハンドルがついていました。
枠からお耳のように出ている由来でしょうか、このタイプのハンドルをイアーハンドル(ear handle)と言います。
このイアーハンドルは見た目は素敵なのですが、大きいバスケットに付けると、ハンドルが細くて、なんとなく頼りない。
だから、このハンドル部分を持つことは避けて、木のハンドルはほとんど飾りのようなものでした。
けれども、ふとした瞬間に、ついついハンドルを持ってしまうもの。
その時は突然やってきました。
枠の根本から「ぱっかーん」と。
折れてしまいました。
しばらく木工用糊をつけて応急処置などして使っていたのですが、今回はさすがに無理そう。
思い切って、修理することにしました。
まずは、ニスで塗られていた枠の周りを巻いたハイドケーンを取る作業から始めます。
これが、、、綺麗に取れず、切れ切れに剥がれるし、パリパリとしています。
また、枠を取るのにも一苦労で、木枠は再利用したいので、傷をつけないように、木片を当てながら叩いてずらして外します。
研磨機を使ってニスがついていた部分や、剥がしたハイドケーンが付いていたところのざらざら感がなくなるまで、根気よくサンディングします。
作ってから10年以上経つので、ハイドケーンの色焼けがくっきりと目立ちます。
こういう日焼けは、サンディングしても完全にはきれいにはなりませんが、
ニスを塗ったら日焼けしていた部分はそれほど気にならなくなりました。
ハンドルは、ちょうど1本余っていた革ハンドルを使うことにしました。
ペアで売っていましたが、他のバスケットで1本だけ使ったので、もう1本が中途半端に残っていました。
長さは38cm。これを半分に切り、両端を木の枠に挟み、釘で固定します。
しっかり釘を打っているので、これで安心してハンドルを持つことができます。
今回の修理で、日常使いのバスケットに短い革のハンドルもいい!と気づいたことが大きな収穫。
木のあたたかい感じもよかったけど、革を使ったモダンなバスケット(トレイ)もありかも。
それに、なんてたって、実用的。
ハンドルを持っても、へっちゃらです!
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