ここ数年、キャッシュレス化が進み、スマホとカードなど必要なものだけを持ち歩く方が増えているので、小さめなバッグに注目が集まっています。

ナンタケットバスケットも、以前はたくさん荷物が入る1０インチ以上のバスケットに人気がありましたが、

最近は時代にあわせてバスケットもミニマル化していて、小さいバスケットに人気があります。

特に、私の周りやお教室で人気なのが「Joan Pinney」。またの名を「ビスコッティ」。

実は、このバスケットができたきっかけがおもしろい。

以前、バスケットの材料屋さんで新しいバスケットの型のデザイン募集があり、

採用されたら商品化され、型には自分の好きな名前がつけられるという企画があり、その企画で見事採用されたのが、このJoan Pinney。

片面が平らで薄い形のバスケット。

今までにこれに似たような型としてフラットバッグなどがありましたが、片手でつかめるぐらいに薄く、コンパクトな形はなかったのでしょう。

すっきりシンプルなデザイン

縦長のシェイプがポイントのJoan Pinney。

バスケットの出来上がりサイズは、横 約17.5cm x 幅 約8cm x 高さ約20cm。

特にこのバスケット の高さにこだわりました。

型の大きさ通りに作ると出来上がりサイズは14~15cmですが、

今回、スマートフォンが入るように高くアレンジして作りました。

小さいバッグにスマホが入らないから。洋服のポケットに入れようと思っても、ポケットがない場合があります。

やはり小さくても、スマートフォンが入るぐらいの深さがある方が便利です。

*入る大きさのスマートフォンはiphone8プラス~12proぐらい。

バスケットの高さにあわせて、縦のスリムな雰囲気を生かしたデザインにしました。

既製品の留め金をつけると、ボトムにつける受け側（ハスプ）が短く、バランスが悪いので、

蓋とボトムのバスケットをつなぐ正面の留め金（フルラッチ）はオリジナルで作りました。

装飾性の高い自然の美しさ

バスケットに使用している木の素材は、メイプルにて統一。

少し明るい木の色なので、どんなコーディネートにも合い、

優しい色合いは、清潔感があり、編み目のケーンの美しさと響き合います。

特にこだわった蓋には、バーズアイメイプルの木を使用しています。

日本では「鳥眼杢」と呼ばれることもありますが、

その名の通り鳥の目のような粒が杢（木目）として現れたメイプルです。

鳥眼杢が現れる原因は、木の成長過程で受ける何かしらの自然環境の影響、

菌類によるくぼみ、虫害、遺伝など諸説ありますが、はっきりとは解明されていません。

偶然現れる玉状の美しい模様は、木材の中でも本当にごく僅かしか存在しないので希少で人気の高い素材です。

ナンタケットバスケットの蓋に、この美しい模様を生かしたバーズアイメイプルを使うことで、飾りなど要らないぐらいの存在感が出ています。

２wayで使えるバスケット 

持ち手は、カーブが美しい木のハンドルとオプションでショルダーストラップを金具をつけられます。

木のハンドルは、腕に通るぐらい十分な高さがあり、持ち手を下に提げても地面につかない長さです。

オプションの金具は、ハンドルの真鍮の釘の色に合わせた小さい三角の金具で、

レザーのショルダーストラップをつければ、ショルダーバッグとして使えます。

ストラップを外しても、金具は邪魔にならないような大きさです。

その日の気分やコーディネートに合わせて持ち方を手軽に変えられます。

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