2021/05/28 00:20
来週月曜日はメモリアルデーの祝日で、今週末は3連休となります。
この日を境に、楽しい夏の始まりとされているアメリカ。
去年はコロナでマサチューセッツ州内は緊急事態宣言真っ最中でイベントの中止が相次ぎましたが、
今年はワクチン接種が進み、スポーツ観戦ができたり、BBQや旅行など誰もがこの週末を楽しみにしているはず。
私もすでに2回目のワクチン接種を終えたので、マスクなしのギャザリングを楽しみます。
さて、少し前のインスタでは紹介しましたが、夏に向けて新しいバスケットを作りました。
私には少し大きいかなとも思いましたが、横31cm、幅20cmとたっぷり入るので便利かもしれません。
大きさ比べで、日本の市場かごを隣に並べてみると、ほぼ同じ大きさになります。
今回これを作るきっかけは、余った材料を活用しようと思ったからでした。
クラス内で色や質が良くないとはじかれたケーンやステーブはバスケットが1個作れるぐらい貯まり、
模様や色むらがあって残ってしまったベース、サイズ間違えで注文したリムは何年もタンスの肥やしになっていて、
そんな材料を無駄なく使えないかと寄せ集めて作りました。
やはり質の悪いケーンは使い勝手が悪く、編んでいる途中でぶちぶちと切れたりしますが、
色の濃淡ではじかれたケーンは、使うのには申し分なく、こうして混ぜてしまえば意外に気にならないものです。
ここ数ヶ月、ブローチやフラットペンダント など小さいバスケットばかり作っていたので、
久しぶりに横幅30cm弱あるバスケットは、なかなか編み応えがありました。
あらかじめ、出来上がりのバスケットの高さを決めていたので、模様を底から何センチのところで入れるかを計算し、
リムの下にチラリと黒のラインが見えるようにハイドケーンをするなど、
色のバランスも考えたので、ただ編み進めればいいお気楽製作ではありませんでした。
一番の苦労は、黒い染めたケーンの扱い。
黒染めしたケーンは水を使って編むと色落ちするので、編んでいる指が染まってしまいます。
その染まった手で触るから、バスケットのあちこちが黒ずんだり、ステーブが部分的に着色してしまったりと面倒です。
メラニンスポンジで染まった部分を少し磨くと多少落ちるので、メラニンスポンジを常に手元に置いて編んでいました。
そんなお掃除のおかげか、黒いケーンで大胆に入れた模様がくっきり・はっきりと出て、
初めて使ってみたバンブーの持ち手とも相性が良く、カッコいいバスケットになりました。
バンブー素材の持ち手は、そのまま枠(リム)に穴を開けて取り付けるのではなく、
黒い革のループをつけたので、全体的に色が統一されてまとまりました。
奇抜なデザインではなく、ナンタケットバスケットの技法はしっかり大切にしながら、
品格を保ちつつ、新しい素材を取り入れて、個性が生かされた、
私の目指すバスケットスタイルがこの作品に反映されていると感じます。
この夏は、これを持ってナンタケット島へ訪問かな。
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