2021/02/06 01:41
Nantucket Baskeの蓋つきやトレイなどに飾りとして、象牙やマンモスアイボリーの上に絵が彫られているものをスクリムシャウと言います。
捕鯨時代に鯨の骨や歯などに絵を彫ったスクリムシャウの技術が受け継がれ、今はナンタケットバスケット の飾りとして用いられるようになりました。
ナンタケットバスケットを作るようになってから、バスケット作りをより理解したいので、極力自分で材料作りの体験をしています。
これまで、モールド、ベース、ハンドル、リム、留金、ラッチ、デコレーション(カービング・スクリムシャウ)など色々と作ってきました。
けれども、このデコレーションの中でも、スクリムシャウだけは私には向いていませんでした。
試しに数回象牙を使ってブックマークやトレイに埋める飾りを描いてみましたが、
絵心のない私にはとても難しく、これだけはスクリムシャウ作家に任せるべきだと思いました。
NFのオンラインショップで発売しているフラットペンダントは、ナンタケット島やお花などをスクリムシャウ作家さんに手描きでお願いしています。
彼女は、動物、植物、風景など絶妙な繊細なタッチで描き、彼女のスクリムシャウのファンは多く、数ヶ月のオーダー待ちはいつものことです。
今回、友人からの依頼で、彼女の飼い猫が描かれたフラットペンダント を作りました。
正直、生き物の似顔絵(肖像画)はやはり写真や実物の可愛いニュアンスが伝わるか心配。
そして、この直径1.5cmの小さいスペース。
この中にどうやって細かく描くのか、作家さんに何枚かの写真を見せて相談しました。
このお猫ちゃんのチャームポイントは、ピンクのお花とグレーの毛並みとまん丸なお目目。
「この写真ならこの娘の特徴がよく出ているわ!」とお顔を中心にお願いすることにしました。
フラットペンダントは、スクリムシャウができてから私が作り始めるので、絵の仕上がりは手元に届くまで見ることができずドキドキでした。
完成したスクリムシャウは、はちょっとぽっちゃりですが、ニャンとも可愛らしいニャンコちゃんが描かれていました。
そして裏面にはニャンコちゃんの名前が刻まれています。
胸キュンな愛猫が描かれたフラットペンダント。
世界にひとつだけの宝物となり、パワーがもらえると喜んでいただけました。
保護猫として彼女のお家にやってきたニャンコちゃん。
本物は、この数十倍も、数百倍も、数千倍も可愛いんですよ。
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Mikikoが作業の一つ一つを丁寧に解説しています。
バスケットの編む時のコツや技を映像で繰り返して見ることができるので、
ご自宅でのバスケット作りやお教室でのおさらいにご活用ください。
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バスケットのオーダーを承っています。
バスケットに関するお問い合わせは、
HPのお問い合わせフォームまたはnf@mawberries.comまでご連絡ください。
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