2020/03/05 06:56
ナンタケットバスケット は型がなければ作れないので、型が財産です。
バスケットを始めた頃から少しずつバスケットに使う型を増やしていき、今では5段の棚には収まりきらないぐらいの数になりました。
材料屋さんの型もあれば、島の作家さんに作ってもらった型や、自分で作った小さい型もあります。
初めて型を買った時は嬉しくて、たくさん作ろうと考えていましたが、
私のファースト・モールドは何と「スクエア」。
これ一番難しい形の一つ。
どうしてこの型を選んじゃったのでしょうね、、、。
でも、今でも大切に持っています。
手放した型もありますが、どれも大切な型ばかりです。
私の持っている型のほとんどは10~15年以上前に作られた型ばかりです。
型もいい具合に飴色になってきて、生徒さんが作った縦軸の軌跡があり、人気のある型ほど、傷が多かったりします。
古い型は、ベースをセットするくぼみが深く空いているので、底板(ベース)をセットするときに、ナイロンのワッシャーや木などで高さを調整しないといけません。また、時々カーブの傾斜や大きさが違うこともあり(例えば直径4インチなのに、数ミリ小さかったり!)、何個か作ると、その型の特徴を覚えるようになります。
特にオーバルやミニになると、使う素材の厚みなどで、木枠(リム)がはまらないことが多々起こります。
数年前に、1日ワークショップやバスケット作りの体験教室にぴったりな型が発売されました。
それが、冒頭の写真のミニ・ダブルワイン というバスケット。
縦軸をベースの溝に差し込んで編んで、枠をカポッとはめ込むタイプです。
買っていた材料を使って初めて作ってみましたが、これが意外と苦労しました。
バスケット熟練者ほど、細いステーブや木のステーブで挑戦するものですから、いざ枠をはめてみようとすると、枠の溝が大きすぎてぴったりはまらず、形が綺麗に出なかったりと、1度作り直しをしたぐらいです。
この枠がはまらない原因は型。
新しい型はアクリル製で、アクリルで作られた型は成形後に縮むので、モールドが正確な大きさでないことがあります。
ペンダントトップでもアクリルの型なので、よく起こることです。
調整のポイントは、まず枠(特にはめ込み式の枠)と型を合わせてサイズが合っているか確認します。
次に、サイズが小さい場合は、テープを貼って大きさを調整します。
たくさん貼ってしまうと、形に響いてきますが、薄いマスキングテープを2重にするぐらいなら、さほど問題はありません。
また、中心がわからない蓋の型にはセンターラインを書いて、我が家のバスケットの型は私仕様に調整されています。
自分で型を作れることが理想ですが、市販の型を使う場合は、一度作ってみて、
その型の癖を知ることが、バスケットを上手に仕上げるコツかもしれません。
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